意志の力はメチャ高い
青色研究家のみなさん、こんばんわ。
今宵も会合のお時間がやってまいりました。
無駄話をだべっている時間も惜しいので、さっそく本題に入らせていただきたいと思います。
今日の本題は、こちらになりますyo。
意志の力って、高くねーーーーーーーーーーーーーーーーーー???(´;ω;`)
《意志の力》って、高くねぇぇ…?(二回目)
いや、分かるんだよ。
MTG史上最強カウンターで、どんなデッキも選ばず活躍するピッチスペルのカウンターカード。
しかもマジックは、このカードを基準に全体のカードバランスを調整している感があるから、強いカードでありながらも使用禁止にはならないという。
そんなカード。
お値段は安定して1万円越え。
何度も再録がされているにも関わらず、一向に落ちてこない。
改めて考えてみると、すごいカードだよね。
この超がつくほどの優良カウンタースペルを、喉から手が出るほど欲しい~~~~~っていう時期が俺にもありました。
結果どうしたかというと、買ったよね。
4枚そろえたよ。
でも、それきりだ。
他の青いデッキにも投入したいのに、一枚1万円もするカードはお遊びじゃ買えない。
おかしいよね?
マジックはお遊びなのにさあ(*”▽”)
意志の力を使いたい!
でも、使えない! 高くて買えない!
っていう時に、貧乏人はどうするのか?
ありとあらゆるカードデータを漁って、意志の力の代わりとなるカードを探すのである…。
青色研究家の皆さんも、もしかすると俺と同じ苦労を味わったことがあるかも知れない。
でも、そういう時間がまた楽しかったりするんだよね。
カードに対する、愛と工夫の時間である。
そしてこういう時間を通すと、意外なカードの使い道や、新しい戦術を思いつくようになったりする。
カードの知識が増えて、おしゃべりの種になったりね。
こういう豊かな時間を得ることができるのは、お金がたくさんあってすぐにカードを買うことができる人たちには、味わえないことだと俺は思っている。
貧乏人で良かった、とはおもいませんが( ゚Д゚)
そんな模索と研究の日々を続けたことから、「これはいいぞ!」と言えるようなカードも、チラホラと見つかるようになってきたので。
今日はちょっとそのカードを紹介してみようと思うよ。
俺が意志の力の代案として、紹介したいカードはこれだ。
意志の力の代わりになるカードといえば、これ!
《誤った指図》、通称ミスディレ。
能力は、「相手が唱えた呪文の対象を、別の対象に変更する」。(ざっくり説明ですまない)
普段は5マナかかるインスタントだけど、手札にある青いカードを1枚除外することで0マナで唱えられる。という特徴がある。
つまり、自分の土地が全タップしていても代替えコストさえ支払えば、マナを支払わずに唱えられるのだ。
おお…似ている。
意志の力と、とてもよく似ているじゃないか…!
誤った指図の特徴について、詳しく見ていこう
特徴① 実は、カウンタースペルではない
誤った指図は、実はカウンタースペルではない。
じゃあどうして、意志の力の代案として推しているの?
そう思う方々もいるかな。
誤った指図は、確かにカウンタースペルではない。
だけど、相手が放ったカウンタースペルに対してカウンターをする…というような動きができるのだ。
疑似カウンターとして使用できる。
どういうことか?
こちらが唱えた呪文を、対戦相手がカウンターしてきたとする。
その対戦相手が唱えたカウンターに対して、こちらは誤った指図を使う。
対戦相手が唱えたカウンターの対象を変更して、誤った指図をカウンターするように変えてしまうのである。
すると、こちらが唱えていた最初の呪文は(カウンターの対象になっていないので)すり抜けて、普通に効果が発動する。
…といった具合だ。
なかなか、便利なのだ。
また、カウンターではないものの、カウンタースペルのように機能することがある。
対戦相手が《トーラックの賛歌》を唱えてきたときは、誤った指図を発動してトーラックの賛歌の対象を変えてやろう。
変更する対象はもちろん、対戦相手本人。
ぐへへへへ、絶望の歌で苦しむのはお前じゃあ~~~~~~~~(*‘∀‘)
他にも《剣を鋤に》をくらった時に、誤った指図を発動して、剣鋤の対象を対戦相手のクリーチャーに変更しちゃうとか、《稲妻》の対象を変更して対策相手のクリーチャーを焼いちゃうとか。
《狂暴化》の対象を変更してやれば、対戦相手の手筈を大きく狂わせてやることができるだろう。
対戦相手の唱えたドロー呪文の対象を自分に変更して、相手が引くはずだったドローアドバンテージを丸々いただくこともできる。
色々な使い方ができる。
意志の力ほどの万能さは無いけれど、状況によっては意志の力以上のアドバンテージを得ることができる。
誤った指図というカードは、ここでは意志の力の代案として紹介をしてはいるけれども、決して意志の力の下位互換という訳ではないである。
ヴィンテージでは、意志の力よりも誤った指図の方を、優先して使うことがあるみたいだね。
1マナ3枚ドロー《Ancestral Recall》とか、無限マナからのⓍ火力とか、やヴぁい呪文が横行しているからだなぁ。
相手の初手3ドローや、フィニッシュのⓍ火力をはね返してやったら、さぞかし爽快なことだろう!
特徴②「打ち消されない」呪文に、対応できる
マジックはある時期から「打ち消されない」呪文がやたらと増え始めた。
特に《突然の衰微》は強烈で、このカードの登場により引退を余儀なくされたデッキは沢山あると思う。
突然の衰微の登場によって被害にあったカードは、今パッと思いつく限りで言うなら、《エラヨウの本質》《等時の王笏》《相殺》といったところだろうか。
まあ、全般的に被害が出ているんだけど…ともかく相手の動きを制限するパーマネントを場に出して、カウンタースペルで守りながら戦う、といったことが出来にくくなったのだ。
特に反転するまでの手順が大変なエラヨウの本質や、プレイするために手札からカード1枚追放する追加コスト持つ等時の王笏は、壊されると大きくアドバンテージを失うために、死活問題となった。
突然の衰微のテキストには「この呪文は打ち消されない」とハッキリ書いてあるので、青デッキの頼みの綱である意志の力でもお手上げ状態。
あわれエラヨウデッキや、王笏デッキは、環境から姿を消すはめになる。
しかし、気づいてほしい。
誤った指図なら、解答になるのである。
なぜなら誤った指図は、打ち消す呪文ではないからである。
対戦相手が突然の衰微を撃ってきたら、こちらは誤った指図を発動して、突然の衰微の対象を対戦相手のパーマネントに変えてやろう。
工夫次第で、エラヨウデッキも王笏デッキも、まだまだ日の目を見られるハズだ!
ピッチスペルの、カウンターのリスト(意志の力の代わりになる、その他のカード)
誤った指図以外にも、意志の力の代わりとなるカードはいくつかある。
ピッチスペルに限定して、それらのカードを挙げてみよう。
《目くらまし》《撃退》《否定の力》《緻密》《拒絶の閃光》《撹乱する群れ》《妨害》《精神壊しの罠》《否定の契約》といったところだろうか。(2024年調べ)
面白いところだと、《徴用》というのもあるよ。
《目くらまし》
2マナ。
対戦相手が、無色1マナ支払えなければカウンター。
島を1枚手札に戻すことで、0マナで唱えられる。
《撃退》
4マナ。カウンター。
島ともう1枚別のカードを捨てることで、0マナで唱えられる。
《否定の力》
3マナ。クリーチャーでない呪文を打ち消す。そのあと追放。
手札から青のカードを1枚追放すると、0マナで唱えられる。(相手のターンのみ)
↑ お値段が高い。
《緻密》
4マナ、3/3、瞬速飛行クリーチャー。
場に出た時、クリーチャー呪文かプレインズウォーカー呪文1つを対象にする。呪文のオーナーは、カードをライブラリーの1番上か1番下に置く。
手札から青のカードを1枚を追放すると、想起で出すことができる。(ピッチスペルみたいに使うことができる)
《拒絶の閃光》
3マナ。カウンター。
トークンでない青のクリーチャー1体を生け贄にすると、0マナで唱えられる。
《妨害》
4マナ。カウンター。
島を3つ手札に戻すと、0マナで唱えられる。
《撹乱する群れ》
2マナ+Ⓧ。マナ総量がⓍの呪文をカウンター。
手札から、マナ総量がⓍの青のカードを1枚追放すると、0マナで唱えられる。
《否定の契約》
0マナ、カウンター。
次の自分のアップキープ時に、青2マナ+無色3マナを支払わないと敗北する。
《精神壊しの罠》
4マナ。望む数の呪文を対象とし、それらを追放する。(打ち消しではない)
対戦相手1人が3つ以上の呪文を唱えていたら、0マナで唱えられる。
↑ ある時期から値段が爆上がりした。
《徴用》
7マナ。クリーチャーではない呪文1つを対象とし、そのコントロールを得る。(打ち消しではない)
手札から青のカードを2枚追放すると、0マナで唱えられる。
解説しよう。
否定の力は、強い。
けれどもお値段がね、やっぱり張るんだよね、こーいうカードはねー(^▽^;)
さっき調べてみたら、カードショップで7000円くらいで売られてたよ。
ここまで値段が高いと気軽に使えないから、意志の力の代わりにはできないんだよね。
いわゆる〝ガチ〟なデッキをつくる時に、手を出すようなカードといえる。
高いと言えば、精神壊しの罠も、今はけっこうお値段が高い。
だけど精神壊しの罠は、強いんだよね。
問答無用でストームを潰せるのもポイントが高い。
意志の力の代案としてはかなりいい! …が、やっぱりちょっと高い。
ちなみに皆さんは、誤った指図がいくらで売られているか、知っているだろうか?
誤った指図なら、500円くらいで売られていると思う。
このリアルコストの安さも、俺が誤った指図を推したくなる要素なんだよね。
意志の力の代わりとして使えるばかりでなく、かといって下位互換ではない。
しかたなく代用するのではなく、意志の力にはできない働きを期待して採用することができる。
俺は、使うなら、こういうカードがいいなと思っているんだけれど。
君は、どう思う?
その他の代案候補としては、実に一長一短というカンジだ。
目くらましは普通に強いけど、意志の力の代わりと言うには、荷が重い。
瞬足クリーチャーである緻密は別として、それぞれが、どうも意志の力の下位互換という感じがしてならないのは仕方ない…のか。
いや、下位互換とは言い難いなぁ、ただとにかく、使いやすくはない。
代用にするには、値段的にも。
まあ、意志の力と同等の力を持っていたら、カードの価格も意志の力と同じくらいに跳ね上がっているハズなので…そこは割り切ろう。
面白いのは、徴用だ。
このカードもまた、誤った指図のように、打ち消す呪文ではない。
打ち消す呪文ではないから、当然のように「打ち消されない」呪文にも効くわけだ。
面白い。このカードも、面白い。
俺はこのカードにも、何かの可能性を感じてしょうがない!
俺は貴様に、何かの可能性を感じてしょうがないぞ。JOJOぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ!!!
という訳で、今回の発表はここまでにします。
ご清聴ありがとうございました(ペコリ)
青色研究家の皆さんも、良きMTGライフを。
貧乏人の我々でも、お金をつぎ込まなきゃマジックができない訳ではないのである。
愛と工夫で、高いカードを使わなくちゃ勝てないと思っている人たちを「あ!?」と驚かせてやろうではないか。
はっはっは。
青の1マナカウンターのリストは、こちら。
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