赤単バーンは、弱いデッキ?
バーンデッキを作りたい!
出来れば低予算で!
でも、いざ構想してみると、何のカードを入れたらいいのか分からないよ…!
確かにバーンデッキは低予算で作ることができる。
1デッキうん十万もするデッキが横行するマジックの世界では、とても良心的な話だ。
だがしかし、いざ作ってみると意外と弱かったりするのがバーンデッキ。
工夫も何もなくただ火力を詰めただけのデッキでは、いまいち機能をしないのだ。
バーンデッキの予算は、安い。
しかし、工夫が必要なのである。
安い予算を埋めるほどの、大いなる愛と工夫が必要なのだ。
ここでは〝もっとも基本的なバーンデッキ〟と称して、クリーチャーを使わない、すべてを火力のみで構成するフルバーンデッキの基本的な動き方を紹介しようと思う。
バーンデッキとは言え、普通はクリーチャーを使った方が強いものである。
赤単よりも、多色の方が強いものである。
そんな傾向があることは、MTGをやっている人ならば誰でも知っている。
だけど試行錯誤を重ねると、火力しか入っていないデッキでも、赤単でも、それなりに勝つことができるようになってくる。
0クリーチャーデッキならではの動きや、赤単ならではの動きができるようになってくるからだ。
赤単色、0クリーチャーのメリットとは?
現在の環境は、多色デッキが優勢だ。
そんな環境の中で、単色デッキを組むメリットは〝値段が安い〟という他にあるのだろうか?
答えは〝ある〟だ。
たとえば0クリーチャーにすることによって、対戦相手の《剣を鋤に》などの除去呪文を腐らせることができる。
対戦相手のクリーチャーが持つ、先制攻撃、トランプル、接死などといったリソースが意味をなさないものになる。
多色ランドなどの特殊地形を使用している相手に《発展の代価》を撃つことで、一発でライフを吹き飛ばすことができる。
山が2枚ないと使えない(赤単でないと使いずらい)、0マナ4点ダメージの《火炎破》を使用することができる。
《血染めの月》や《基本に還れ》、《不毛の大地》といった妨害の影響をまったく受けない。
などといったメリットがある。
上記のメリットに加えて、自分は相手を3ターンキルできるとしたならば、君はどう思うだろうか?
対戦相手のクリーチャー対策やパーマネント除去を、ハナっから無効化し、こちらから一方的に3ターンで決着がつくような速い展開を仕掛けることができるとしたならば。
赤単バーンは、これでも弱いと言うことができるだろうか。
なんども言うが、工夫なのである。
工夫次第で安物デッキであっても、対戦相手にヒヤリと冷や汗をかかせるような強烈なプレイングが出来るのである。
フルバーンデッキの動かし方
ここで紹介をするフルバーンデッキのプレイングは、簡単な足し算の世界だ。
3+4+3+3+3+4=20
これしかない。
他にもフルバーンで3ターンキルを狙う方法はあるけれど、ここでは上記のやり方を説明をしていく。
まずは1ターン目、3。
土地をセットしたら、《稲妻》でも《溶岩の撃ち込み》でも何でもいい。
3点火力を唱えよう。
そしたら、そのままターンエンドを宣言しよう。
対戦相手は痛くも痒くもない顔をしているかもしれないけれど、まあ他にできることはないし、それでいいのである。
それでいいのだー( ̄▽ ̄)
2ターン目、4。
土地をセットして、《火炎の裂け目》か《頭焼き》を唱えよう。
ここで君は、(。´・ω・)ん? と思うかも知れない。
火炎の裂け目も頭焼きも、もしかするとあまり目にしないカードだからだ。
この2枚のカードは、使っている人をあまり見ないかもしれない。
単に俺の情報不足かもしれないけれど、赤単バーン界隈でも、あまり人気がないと言えるカードだと思う。
しかしフルバーンというジャンルでは、2マナ4点火力というのは重宝する。
重宝というよりも、これこそがキーカードなんだ。
2マナ4点火力がないと、フルバーンデッキ(少なくともここで紹介をしているデッキ)は3ターンキルができなくなってしまうからね。
現状、俺の知っている限りでは、特別な条件や追加コストを必要としないで唱えることができる2マナ4点火力は、火炎の裂け目と頭焼きだけ。
時代が進めば、新しい2マナ4点火力や、もっと優れた火力が出てくるかも知れない。
そうしたらそっちを使おう。
カードを説明しよう。
火炎の裂け目の効果は「すべてのプレイヤーに、4点のダメージを与える」。
このカードは、対戦相手に4点のダメージをサクッと与えてくれるソーサリーだ。
自分もダメージをくらってしまうんだけどね。
ただ、相手の手札にカウンタースペルがある場合は、高確率でカウンタースペルが飛んでくるカードでもある。
対戦相手も、しっかりとリスクを考えながらプレイをしているということだろう。
バーンデッキ相手に4点を許すリスクを(゜▽゜)
頭焼きの効果は「手札を2枚ランダムで捨てるか、4点のダメージを受けるか、どちらかを対戦相手が選ぶ」というもの。
相手に選択を迫る呪文(ソーサリー)である。
非常に面白い効果だ。
ただ、面白い効果ではあるけれど確定で4点が入るわけではない、という点には注意をして欲しい。
ここで対戦相手が「手札を2枚ランダムで捨てる」ことを選んだら、3ターンキルは出来なくなってしまうからだ。
えっ。そんなカード使って大丈夫なの?
えっ、そんなカード使って大丈夫なのかって?
けっこう大丈夫なんだな、これ。
だってほとんどの場合、対戦相手はすっっっごく嫌そ~な顔をしながら「4点のダメージを受ける」を選ぶから。
やはり「ランダムに手札を2枚捨てる」は、ほとんどのプレイヤーが嫌がることなのだろう。
もしここで対戦相手が4点のダメージを受けずに、ランダムディスカードを選んだ場合は、君は3ターンキルこそ不可能になったものの、かなりのアドバンテージを得ることになる。
その場合は、手堅いプレイングで、落ち着いて勝ちを狙っていけばいいのだ。
3ターン目、3+3+3+4。
土地をセットして、1マナ3点火力を3枚と、火炎破を唱えよう。
これで13点のダメージが入る。
1ターン目と2ターン目に与えたダメージの合計が7点なので、全部足すと7+13で丁度20点となる。
君は、このデュエルに勝利する!
やったね(^^)v
以上で、すべてである。
うーん早い。
すごく速い。
どうだろう、スカッと勝つイメージを想像することができただろうか?
デッキのくわしい内容は、↓↓デッキレシピを載せておくから、参考にして欲しい。
見ると分かるけど、このデッキは1マナ3点火力と、2マナ4点火力、あとはピッチスペルの火炎破しか入っていない。
すごくシンプルな構成をしているデッキだ。
シンプルで分かりやすい、3ターンキルをすることができる、与えるダメージを火力のみに振り切った、そんなデッキだ。
フルバーンというジャンルは、もしかするともっと色々と種類があるのかも知れない。
けれど、俺はとりあえず、ここに載せたデッキをフルバーンの基本形として紹介をしてみたよ。
君の考察の役に立つならば、嬉しいぞ☆
デッキレシピ
(土地)
山×18
(クリーチャー)
なし
(その他)
稲妻×4
稲妻の連鎖×4
稲妻破×4
溶岩の撃ち込み×4
火炎の裂け目×4
頭焼き×4
火炎破×4
魔力変×4
ウルザのガラクタ×4
ミシュラのガラクタ×4
怒鳴りつけ×2
基本的なバーンとか言いつつも、ちょっと珍しいカードが入っているかもしれない。
《ウルザのガラクタ》《ミシュラのガラクタ》《魔力変》は、何のために入れているのか?
答えは、デッキ圧縮のために入れている、だ。
デッキを圧縮して、なるべく早く火炎の裂け目や、火炎破といったキーカードを引けるようにしたいのである。
デッキ圧縮をしないのであれば、土地を20枚にして、赤1マナ3点火力を多く入れよう。
赤1マナ3点火力の候補は、沢山あるぞ。
・稲妻
・稲妻の連鎖
・溶岩の撃ち込み
・稲妻破
・批判家刺殺
・裂け目の稲妻
などなど。自分の好きなものを選んで使おう。
時代が進めば、新しい火力が増えるかもしれない、というのもバーンデッキの楽しさの1つだ。
新しいエキスパンションが発売されたら、どんな新火力ができたかチェックをしよう。
デッキを動かすコツは、とにかく火力を連打すること。
3ターンキルを狙うのであれば、2マナ4点火力を2~3ターン目に1発。
火炎破を3ターン目に1発、撃っておきたい。
あとは、全て1マナ3点火力の連打でOKだ。
バーンデッキは、高速で手札を消耗するデッキだ。
だから勝つときゃ勝つ、負けるときゃ負ける、でいいと思う。
相手の出方をうかかがっていたら、バーンらしいプレイができなくなるし、楽しくない。(←ここ重要!)
いーじゃないですか、花火のように燃え尽きたってーーーーー( ゚Д゚)
それでも手札の息切れが気になるならば、《怒鳴りつけ》や《舞台照らし》を入れて補助することも可能だ。
怒鳴りつけは3マナ3ドロー。
舞台照らしは、1マナ2ドロー。
酷くざっくりと説明してしまったけども。
ちょっと博打になるけれど、メインから発展の代価をいれるのも面白いぞ。
天敵は白の回復や、力線。
青のカウンター。
黒のハンデスも嫌だね。
ぶっちゃけ、バーンデッキの弱点は多い。
だけど、いっそのこと何も対策しないのも、手ではある。
白の回復や力線がバーンの弱点だとは知っているけれど、使う人を見たことがないし、青のカウンターはくらっても、ハンドアドバンテージを失わない。
黒は自らライフを削ってくれるので、むしろ勝ちやすくなるかも知れない。
どうせ3ターンの勝負なのだ。
手札を燃やし尽くして、勝ちを狙ったっていいではないか。
3ターンという短い時間の中で、対戦相手の手札の中に妨害カードがくるかどうかは、分からない。
だったらもう、運ゲー引きゲー上等! で、どんな相手に対しても「勝つときは勝つ、負ける時は負ける!」の全力投球。
そんな前のめりなプレイが楽しくもあり、バーンデッキの魅力であり、対戦相手からすると脅威となるのではないか。
(👇 こちらも、よろしければ)
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